第74回卒業証書授与式

今日は、高月中学校第74回の卒業証書授与式を開催しました。朝からすごい北風で少し寒さを感じましたが、徐々に日差しも見えてきて、よい卒業式日和となりました。今回の卒業式は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、体育館には3年生と保護者のみが入り、在校生は教室で式の様子をライブ配信で視聴する形で行いました。

コロナ禍で卒業式に向けて合唱活動等に制限がかかったため、本来あるはずの卒業歌も十分練習できないまま当日を迎えましたが、どの生徒も緊張感をもってしっかりとした態度で臨んでくれました。卒業証書授与では、担任の先生の呼名に対して一人ひとりが「はい」と大きな声で応えてくれました。式辞の中で、卒業生たちに、「レジリエンス」についての話を伝えました。「レジリエンス」とは、「困難から回復する力」「立ち直る力」を意味します。昨年5月に宇宙飛行士、野口聡一さんをはじめとする4人のクルーたちが、約半年間の国際宇宙ステーションでの任務を無事に終え、地球に帰還しました。その時に乗っていた宇宙船の名が「レジリエンス」でした。「新型コロナウイルスで苦しむ世界がもとに戻るための力になりたい」という思いを込めて名付けられました。コロナ禍や国際紛争、高度情報化や少子高齢化、環境問題など先行き不透明な社会を力強く生き抜いていくために、「レジリエンス」を高めながら、力強く未来を切り拓いていってほしいという思いを伝えました。

私自身、3年生とは1年間だけのつきあいでしたが、明るく礼儀正しく、そして思いやりのある学年だと感じていました。3年間のうち2年間、コロナの影響を受け、様々な行事が中止となったり変更になったりしましたが、そんな中にあっても笑顔を絶やさず、できることを精いっぱい楽しんで頑張ってくれました。今日の卒業式は、そんな3年生らしさが感じられるすばらしい式になりました。

卒業式後は、教室に入り、最後の学活です。学級それぞれに生徒も先生も趣向を凝らし、学級最後の30分間を過ごしました。恒例の、先生も生徒も涙のお別れ式です。昨日の夜、3年生の担任の先生は、遅くまで学校に残ってその準備をしていました。予想外のハプニングが起こった学級もあったようですが、どの学級も最後のよい思い出づくりができたのではないでしょうか。最後に、全員での集合写真をとって、教室を後にしました。先生と在校生、そして保護者の方による花道を通り、北門から巣立っていきました。北門を出たら卒業生。スマホ片手に早速戻ってきて、思い思いに記念写真を撮っていました。

明日は、県立高校一般入試の合格発表です。合格をもらった人は、朝10時30分に集合することになっています。すでに推薦選抜や特色選抜、スポーツ文化芸術推薦選抜で合格内定をもらっている人も同じです。今回の発表で全員が無事に進路決定できることを祈っています!!