授業の様子

月日の経つのは早いもので、2月も今日で終わりとなります。いよいよ今年度も残り1カ月です。3年生は、あと半月で卒業です。半月後は、この学校から姿が見えなくなるかと思うとさみしい限りです。今日の午後、授業の様子を見て回りました。1,2年生は期末テスト前だけあって、授業にもいつも以上に真剣さが感じられました。教科によっては、テスト対策の自習をしているところもありました。自分で調べたりしながら、集中して取り組んでいる様子でした。3年生も、一般入試が迫っているだけあって、必死の様子で模擬テストのような実践問題を解いたり、先生の説明を聞いたりしていました。すでに、合格をもらっている生徒もいますが、これから受検する仲間のことを考え、気を緩めることなく授業に臨んでいました。

生徒会スローガン、掲示しました!

昨日の放課後、本校昇降口に生徒会スローガンの掲示物が掲示されました。先日、本HPでも紹介しましたように、全校生徒の投票により、スローガンが「5自」に決定されました。それに伴い、生徒会本部の方で掲示物を制作していましたが、ようやく完成し、昨日本部役員の手により掲示されました。白の台紙に黒の文字で力強く、「5自」と書かれ、その横に「5自」の5つの意味が示されています。手書きなので、多少、線の太さが違っていたりしますが、その分、味があり、生徒たちの思いが伝わってきます。昇降口を入ると、右手上の壁に貼りだされているのでよく目立ちます。「自主」「自律」「自由」「自尊」「自負」、この5つを合言葉に、よりよい高月中学校を築いていってほしいと願っています。

 

「やる気」に頼らない学習

1、2年生は、今日から期末テスト1週間前に入りました。その関係で部活動も期末テスト最終日の3月4日(金)まで停止となります。今年度最後のテストなので、来年度につながるように、時間を有効活用し、がんばってほしいと思います。

先日、ある冊子を読んでいましたら、興味深い記事が載っていました。東京大学薬学部教授の池谷裕二先生が神経生理学の視点から学習について書かれたもので、「学習はやる気を出して取り組んではダメ」というようなことが書かれていました。一見おかしなことのように思い、よくよく読んでみると「なるほど」と納得しました。大まかな内容は次の通りです。

脳には側坐核(そくざかく)という部分があって、そこが活性化すると「やる気」がでることがわかっています。そこを活性化させるためには、「何か楽しいことを想像する」のがコツ。私たちは何か楽しいことがあれば笑いますが、実験結果では逆向きの矢印、すなわち「笑うと楽しくなる」ことがわかっています。つまり、身体がスイッチ、トリガーになって心や感情が生まれる。例えば、掃除はいやいやでも始めると気分が乗ってきます。脳は作業を始めることにより興奮してくるそうです。これを専門用語で「作業興奮」と言うようです。つまりは、「やる気は行動の原因でなく結果」ということです。これを学習に置き換えると、勉強の「やる気」は、やり始めないと出てこないため、「やる気」が出るまで待つのでなく、時間になったら粛々と始めることが大切だということになります。言い換えると「やる気」に依存しない学習習慣をつくることです。これを専門用語では、「システムに従う」と言うそうです。これに関して、米国イリノイ大学での興味深い実験があります。やる気を出してもらい、「やるぞ」と気合を入れてから仕事を始めるグループとそうでないグループで最終的にどちらが仕事がはかどるのか調べたそうです。結果は、後者のグループが前者の1.5倍くらいパフォーマンスが高いという結果が出ました。やる気の最大の欠点は一過性、つまりその場限りではいいけれど、すぐに冷めてしまうということです。勉強や仕事で大切なのは、最大瞬間風速のような、その場のすごいモチベーションでなく、継続できる力であると述べていました。

以上のことから、時間を決めて勉強に向かう習慣が大切だということがわかります。たとえ気分が乗らなくても、とにかく勉強机に座り、やるべき課題に向かう。見たいテレビやスマホ・ゲームは我慢して、時間が来たらとにかく勉強を始めることが成果をあげるコツとなるようです。1,2年生はもちろん、3月に高校一般入試を控える3年生もこれを参考して、悔いの残らない取組をしてほしいと思います。

部活動再開

今日は、2月22日で2が3つ並ぶ日です。調べてみると「猫の日」ということで、1987年に日本の猫の日実行委員会が制定したそうです。猫の鳴き声である「にゃん」と「2」との語呂合わせにちなんだものであり、「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で制定されたようです。さらに今年は2022年であり、2が6つという特別な日となっています。今日から200年後は、2が7つも並びます。残念ながら見ることはかないませんが、その時はどんな社会になっているでしょうか、興味があるところです。

さて、昨日から部活動が再開しています。新型コロナウイルス感染症は、未だ安心できない状況ではありますが、卒業式に向けての部活動の取組もあり、時間を限って、活動を制限して実施することにしました。昨日も紹介しましたとおり、3年生へのメッセージカードと同様、各部からのビデオメッセージも3年生に視聴してもらうようになっています。これも生徒会が企画し、実施しているところですが、そのビデオ撮りを行っている部や軽易な運動をしている部が見られました。1月下旬の部活停止から約1か月ぶりの活動ということで、どこか楽しそうな様子でした。

 

2年PTA学年委員会

昨日(2月21日)夜に、第2学年のPTA学年委員会を開催しました。各学級委員の方、計6名に集まっていただき、令和4年度の修学旅行についてご意見をうかがいました。本校では、現在の2年生から、沖縄方面の修学旅行に変更になりました。特に、日本で唯一の地上戦の場となった沖縄の歴史から、平和について考え、平和を守っていくことの大切さについて学習することを主な目的としており、ぜひ生徒たちに体験させたいすばらしい場所だと考えています。しかしながら、現段階としては厳しい状況にあると言えます。修学旅行を今後どのように進めていくべきかについて忌憚のないご意見をいただきました。

大変むずかしい問題で、委員の方からは様々なご意見をいただきました。主な内容は以下のとおりです。

◇だんだん感染者も減ってきているので行かせたい。今やコロナとの共存の時代で、日本は、どこに行っても同じ。この学年は、1年時より、校外学習等にあまり行けなかったので、思い出づくりをさせたい。

◇沖縄には行かせたい。だが、現状では感染が怖いので難しいのでは。家でも夫婦で意見が分かれている。一番のネックは、遠いこと。安全確保が第一なので、状況が収まれば行けるが、、、。

◇判断が難しい。沖縄でなくてもいいのではと意見が分かれるところ。民泊をやめて、ホテル2泊の形はどうか。

◇沖縄は行ったことがあり、とても良い場所だが、今回は賛成もできないし、反対もできない。隔離の場合、家によっては対応できない。飛行機に乗ることは、中学生は早いのでは?高校生になってからでもよいと思う。

◇沖縄には行かせたいが、リスクが大きい。万一の場合、仕事を放って、家族を家に残して迎えに行けない。近場の方がいいのでは?子供は近くでも行けたらよいと思う。

◇現状ではリスクが大きい。発熱時は、飛行機に乗れない。こんな状況では、沖縄よしとは言えない。

大変貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。命・安全を最優先としつつ、少しでも学びのある思い出深い旅行となるよう、今後の状況を見極めながら、適期をみて判断をしたいと考えています。