2学期最後の校内研究会

今日は水曜日なので、5校時で生徒たちは下校となりました。放課後の時間を使って、2学期最後の校内研究会を実施しました。以前にも紹介しましたが、今年度の校内研究のテーマを「生徒がいきいきと学習に取り組む授業づくり ~読み解く力の視点を踏まえた実践とiPadの効果的な活用~」とし、授業づくり部会3部会と家庭学習部会1部会でそれぞれがテーマ達成のためのめあてを設定し、取り組んでいます。2学期には研究授業をそれぞれが実施し、お互いに参観しあって、効果的な指導法や改善すべき課題などを協議してきました。また、1学期末と2学期末に生徒対象の「授業評価アンケート」を実施し、「iPadが効果的に使えたか」や「意欲的に学習に取り組めたか」などを教科ごとに意識調査したり、「学習規律が整えられたか」や「協働学習に意欲的に取り組めたか」「授業の振り返りができたか」「家庭学習に取り組めているか」などのデータ収集を行い、研究の成果と課題について検証する資料としています。今日は、2学期のまとめということで、これまでの実践をふり返って部会ごとに話し合い、3学期に向けての取組の具体策や改善策について考えました。話し合いでは、授業のように、各教員がiPadを使いながら、共有ノートにそれぞれの考えを書き込み、比較検討を加えながら進めていました。どの部会でもデータをもとに活発に話し合っていました。

オンライン授業研修会

今日の放課後、長浜市教育委員会より前田先生に来ていただき、オンライン授業を実施する上での機器の接続の仕方やグーグル・クラスルーム、グーグル・ミート、ロイロノートなどのアプリを活用して授業を行うための研修会を行いました。11月にも一度来ていただき、説明を受けたのですが、今回は機器の接続やカメラワーク、ロイロノートでの課題のやり取りなどを実際の機器を設定して行いました。参加した教員からは、講師の前田先生に活発に質問が出ていました。

実際オンライン授業をした経験のない教員がほとんどなのですが、とにかく実際にやってみなければどんなものかわからないし、先に進まないので、とにかく「チャレンジしてみる」「できるところから始めてみる」をモットーとして取り組みたいと思います。最初はうまくいかないかもしれませんが、試行錯誤をする中でよりよい形の授業ができるようになればと考えています。

グラウンド開放

新しい週に入りました。2学期もあと2週間となりました。学期末ということで、何かと慌ただしくなってきました。

さて、本校では昼休み時間、体育委員会によるグラウンド開放を行っています。学年ごとに順番を決めて、グラウンドで遊んだりくつろいだりして過ごします。体育委員が、職員室においてあるボールの入った箱を外に持って行き、各自がボールを取って仲間とともにサッカーなどをして遊びます。今日は、2年生が使用できる日でした。久しぶりに暖かな晴れの天気で、生徒たちも短い昼休みの時間をそれぞれに満喫しているようでした。寒い冬は、どうしても屋内にこもりがちですが、このように外で思いっきり遊んでみるのも気分転換や健康増進のためにはよいことだと思います。5校時の予鈴のチャイムで開放の時間は終わりですが、皆しっかりと時間を守って片付け、授業に向かいました。明日は、3年生の番です。天気の方が少し心配ですが、、、。

滋賀県では新型コロナウイルス感染症の陽性者数が連日千人を超え、油断できない状況になっています。本校でも朝から欠席の連絡がしきりに入っていました。学校でも感染対策により一層力を入れていますが、ご家庭におかれましても、感染対策の徹底や健康管理、健康状態の確認等、子どもたちへのご指導をお願いします。

箒(ほうき)のゴミ取り

今日の放課後、後期環境委員会の初仕事となる、本校恒例の「箒のゴミ取り」がありました。そうじに使っているT字箒は使っているうちに、毛先の中にゴミやほこりが付着します。そこで、環境委員会では定期的に各学級のT字箒のゴミやほこりをブラッシングで、掻き出します。校長室前のロビーに全クラスの環境委員がT字箒を持ち寄り、新聞紙の上で熱心にゴミ取りを行ってくれました。様子を見ると新聞紙には、かたまりとなった綿ぼこりやごみくずが集められており、その分、T字箒が新品と見違えるようにきれいな状態になっていました。毎回ながら、生徒たちが一生懸命箒をきれいにしてくれるので、T字箒も心なしか喜んでいるように感じられます。普段から使っているものを大事にするこの取り組みは、物があふれている今の時代の子どもたちにとって、教育的価値の高い、大変意義のある体験であると考えています。この素晴らしい伝統をいつまでも守り続けてほしいと願っています。

 

人権講話

本校での人権週間最終日の今日の午後、人権学習のまとめとして、1年生と3年生はそれぞれ外部から講師を招いて人権講話を行いました。

1年生は、NPO法人「CILだんない」から代表の美濃部さんとスタッフの方、そして町内の人権擁護委員4名に来ていただき、前半は人権に関する講話、後半はボッチャ体験を行いました。人権講話では、障がいに対する考え方についてお話いただきました。障がい観には二つの捉え方があり、一つは機能的な障がい、もう一つは社会的な障がいです。「機能的な障がい」は、本人の能力(機能)に目を向けるもので、障がい者自身の問題、「社会的な障がい」とは社会の環境に目を向けるもので、社会の問題という捉え方です。例えば、足が不自由で車いすの人は階段など段差があるところに上ることはできません。これは、本人の能力面から「歩けないこと」が障がいとなります。しかしながら、そこにスロープがあれば段差があっても上ることができます。すなわち、そこにスロープがないのは社会の環境に障がい(バリア)があるというわけで、それを社会の問題として改善していくという考え方です。いわゆる、「バリアフリー」です。「合理的配慮」という言葉がありますが、「人が同じ目的を達成するために必要な環境調整」を意味し、障がいをもった人も健常な人も安心して生活できる社会の実現を図っていくことが大切だということを教えていただきました。後半のボッチャ体験では、学級ごとに分かれて行いました。初めて体験した生徒がほとんどでしたが、皆楽しそうに取り組んでいました。

3年生は、木之本集会所から久保田先生に来ていただき、スクリーンを使って、人権について興味深いお話をしていただきました。ワールドカップ開催中に話題となった、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事)」のポーズを取って差別反対の意思を示すサッカー選手の画像や今大会登場した女性初の審判員などの話、女性が育児をすべきという価値観を感じさせるとの批判から炎上した味の素のコマーシャルなどを見ながら、身近なところでの人権問題について考えました。また、「権利の熱気球」の話から、人それぞれの価値観は異なることに気づいたり、「あってよい違いと悪い違い」についての具体例をもとに考えたりました。社会には様々な考え方、価値観の人が存在しており、自分の価値基準のものさしを豊かにしていくことの大切さを学ぶことができました。

本日、お忙しい中来校いただき、大変ためになる人権講話をしていただいた、CILだんないの美濃部さんをはじめスタッフの皆さん、人権擁護委員の皆さん、そして木之本集会所の久保田先生、本日はありがとうございました!