学ぶ力向上訪問

今日の午後は、「学ぶ力向上にかかる学校訪問」があり、県と市の教育委員会から2名の先生に来校いただきました。この訪問は、県教育委員会の事業で各学校における生徒たちの学ぶ力の向上を目的として行われるもので、本校は今年度2回の訪問があります。今回はその2回目で、1回目は6月23日(木)に実施しています。5校時は3年C組の国語の指定授業の参観で、訪問いただいた先生と本校の全職員が参観しました。本時の単元名は、「情報を読み取って文章を書こう『グラフをもとに小論文を書く』」で、具体的な情報をもとに、自分の考えをまとめ、論理の展開を考えて説得力のある小論文を書くことができることをねらいとしています。これは、全国学力学習状況調査結果から、本校生徒の課題として特に「書くこと(文章作成力)」や「論理的に説明する力」が明らかとなっていることを受け、その強化を図ることも意図しています。実際の授業では、「新型コロナウイルスの国内感染者の推移」を表すグラフをもとに、特徴を読み取り、考察したことをシンキングツールにまとめ、整理したり、仲間と交流しあったりしながら、考えを深めていきました。シンキングツールは読み取った情報を考察し、自分の主張を構築していくのにとても有効です。論理的な思考力が身につき、正しく本校の課題に合ったものだと言えます。授業では各自がiPadのロイロノートを活用して学習を進めていきました。授業後の振り返りの場もしっかりととり、ねらいが焦点化されたよい授業だったと思います。生徒たちも真剣に学習に取り組んでいました。

放課後には、全職員参加のもと、授業研究会を実施しました。グループ協議で授業の振り返りと成果・課題の共有を行いました。各グループの発表後は、県市教育委員会の先生から指導助言をいただきました。「読み解く力の視点を踏まえた主体的・対話的で深い学びにつながる授業づくり」をテーマに以下のようなお話をいただきました。

・全体的に落ち着きがあって、あたたかい雰囲気の中で生徒たちがしっかりと学習に取り組んでいたこと

・目的意識(何のために)や学習のゴール(何ができるようになったらいいのか)を明確にし、子どもたちが主語(主体)になる授業にすること

・iPadがあることでできるようになったことは何かを考えた授業づくりをすること

・小中9年間の学びの流れを捉えた授業づくりを行うこと

・家庭学習と授業をリンクさせて、スパイラルに学習を進めること

・iPadと従来のノート学習のバランスを考えた指導を行うこと

具体的でわかりやすい指導をいただき、うなずきながら聞いている先生もたくさんいました。期末テスト終了翌日の忙しい時期でしたが、このような研修の場を持つことができて本当に良かったと思います。今後もより良い授業を目指して、職員一同力を合わせて、がんばっていきたいと思います。今日は、ありがとうございました!