数学の研究授業(12/10)

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12月10日(金)に、市の指導力向上研修と本校校内研究に関わっての研究授業を行いました。3年B組の数学科の授業で、内容は「相似の利用」という単元のまとめです。本時の学習課題は、「巨大カップヌードルの大きさを調べよう」です。これまで学習してきた「相似」の性質を使って、茨城県取手市にある日清食品の工場の巨大カップヌードルのモニュメントが通常のカップヌードルの何人前になるかを求めていく授業でした。このモニュメントと実際のカップヌードルの形は同じで、相似の関係にあります。授業では、カップヌードルの実物を見せた後、PCからモニターを通してモニュメントの写真を提示し、答えを求めるためには何がわかればいいのかを考えました。相似な図形は、相似比の2乗、相似な立体は相似比の3乗という定理を使って解きます。各自が解き方を考え、それをグループ内で出し合い、まとまった意見をロイロノートを使って全体に共有しました。iPadは、各個人が入力したものを瞬時に全体で共有することができます。また、ノートやプリントに書いたものを撮影したり、撮影したものにマーカーで言葉を書き加えたり、しるしをつけたりでき、これまでにはない幅広い活動が可能となりました。カップヌードルの高さは約10cm、モニュメントは約6mあります。これを相似比で表し、計算していきました。結果的に求めた答えは、なんとカップヌードルの216,000人前。長浜市の人口が約11万人とすると、一人当たり2個ずつ食べられる計算です。

今回の授業で、特に良いと思ったことは、題材の設定の仕方でした。授業者は、日常的によくカップヌードルのお世話になっているとのことで、取手市のモニュメントのことを知って、何人分にあたるのかを求めたいと考え、授業の学習課題にしました。このように、数学で学んでいることを、日常生活に落とし込んで具体的でチャレンジングな課題設定を行ったことで、生徒たちは課題意識を高めて取り組むことができました。このような発想は、とても大切だと思います。今後、他の授業でも共有を図っていきたいと考えています。