認知症について学びました

3年生は、今日の6校時、武道場において「認知症理解のための学習」を行いました。講師として、認知症キャラバンメイト「きんもくせい」から5人の方にお越しいただきました。「きんもくせい」さんは、認知症の理解や啓発を目的として、活動を行っておられるボランティアグループです。

最初は、認知症を題材とした「読み聞かせ」をしていただきました。このお話は、ある男の子のおじいさんが認知症になり、一人歩き(徘徊)をしたり、大声で騒いだりとトラブルを起こす中で、家族としてどのように関わっていけばよいのかを悩みながら考え、気づいていくという内容でした。イラストをスクリーンに映しながら、わかりやすく読んでいただきました。

次に、認知症という病気の原因やメカニズムを科学的な側面から説明していただきました。認知症には「アルツハイマー型」と「脳血管性」のものがあり半数以上は前者と言われています。主な症状には、物忘れや時間・場所が理解できなくなる、計画を立て段取りよく作業できなくなる、などがあります。しかしながら、周りの人の理解や接し方で病気が落ち着くと言われ、できないことに目を向けるのではなくできることに目を向けることが大切だと学びました。

最後は、認知症の寸劇でした。認知症で物忘れがひどくなったおばあさんの財布がなくなったという設定で、その対応にあたる嫁さんの受け答え方によってけんかになったり、円満に収まったりするということを2つの対照的なパターンを示しながら学ばせていただきました。大切なことは、「相手の思いに共感して、解決のためにいっしょになって力をあわせること(一緒に財布を探してあげる)」だと感じました。

1時間の学習でしたが、最後までしっかりとした態度で学習することができていました。周りに認知症の人がいるかどうかわかりませんが、今日学んだことをこれからの生活の中に生かしてほしいと思います。今日は、「きんもくせい」の皆さんには、貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました!