令和5年度入学式・始業式

4月10日。いよいよ今日から、新年度がスタートしました。初日の今日は、在校生は午前9時の登校でした。新年度でクラス替えがあるため、生徒たちはドキドキしながら登校したのではないかと思います。正面玄関に新しいクラス名簿が貼りだされており、あちこちで歓喜の叫びが沸き起こっていました。まるで、高校入試の合格発表のような状態でした。

9時25分から体育館で新しく赴任された先生方の着任式を行いました。今年度は、3名の先生が転入されました。私の方から一人ひとりを紹介した後、転入された先生から一人ずつ挨拶をしていただきました。その後、私の方から話をする機会があり、出会いを大切にすることについて生徒たちに伝えました。

着任式後は、午後の入学式の準備を行いました。3年生は、主に体育館内の準備、2年生は体育館前の廊下や玄関、トイレ等のそうじや1年生の教室の飾りつけをしてくれました。昼食をはさんで、午後1時30分から入学式および1学期始業式を行いました。

国歌・校歌の斉唱の後、新入生85名の呼名がありました。担任の先生から一人ずつ名前を呼ばれ、1年生たちは大きな声で返事をしてくれました。元気のよい返事の中で、一人ひとりの中学校生活に対する決意や思いが現れているように感じました。

続く式辞では、中学生活を送る上での心構えとして、「他人との比較にとらわれない」ことについて話しました。3月に行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で優勝した侍ジャパンを率いた栗山監督は、プロ野球に入団した当時はいわゆる「落ちこぼれ」で、二軍生活を送っていたそうです。他の選手が活躍する中で、二軍の内藤監督から、「他人と比べるな」と言われたことをきっかけに、今日の自分より明日の自分、明日より明後日と日々自分自身が向上していけるよう努力を重ねたことで、道が拓けていったというエピソードを紹介しました。

式辞の後は、生徒会長の野冽くんからの歓迎の言葉でした。各教科の授業や体育祭などの行事、生徒会活動などについて触れ、よい中学校生活が送れるよう呼びかけてくれました。

続く、新入生代表の誓いの言葉では、高月中学校の生徒としての誇りを持ち、互いに支え合って良き伝統を守っていけるよう努力することや人を思いやる気持ちを忘れず、たくましく成長していくことを力強く発表してくれました。

式の最後は、教科書の授与でした。A組1番の生徒が壇上に上がり、私から新しい中学校の教科書を手渡しました。新しい教科書を使って勉強をがんばり、力をつけ、将来の希望進路の実現を目指してほしいと思います。

入学式に引き続き、始業式を行いました。始業式では、私のあいさつと職員紹介を行いました。挨拶では、「コロナ時代を生きるため、主体性と多様性を大切にしてほしいこと」、「あすこそはの実践」、「つなぐこと」の3点をパワーポイントを使ってお話しました。「つなぐこと」では、今年度の重点として、「思いをつなぐこと」「心をつなぐこと」「学びをつなぐこと」「伝統をつなぐこと」の4つを実践してほしいことを伝えました。入学式・始業式あわせて約1時間でしたが、在校生も新入生も大変しっかりとした態度で臨んでくれ、新年度の門出を祝うすばらしい式となりました。

始業式後は、体育館にて1年の学年主任と養護教諭からあいさつや提出書類等の説明がありました。終了後、保護者の皆さんは、1年の教室に入って、学活の子どもたちの様子を参観していただきました。昨年度までは、コロナの関係で参加いただけませんでしたが、こうした機会を持つことができてよかったと感じています。