大学の先生との遠隔授業

2年生は、理科で現在「水に溶けること(溶解)」について学んでいます。担当する田中教諭は、より専門的に深く学ぶために、岡山理科大学の高原教授との遠隔(オンライン)授業を計画し、先週と今週に3クラス、計3回実施しました。授業は、5,6校時の2時間続きで、12月8日にB組、12月12日にA組、そして今日15日にC組で行いました。

最初の1時間は、ものが溶けるというのはどういう状態なのかについて考えました。「①砂糖や食塩、チョークの粉、片栗粉を水の中に入れて1日放置するとどうなるか」や「②食塩水の上層部と真ん中、そして下層部で濃度の違いがあるか」、「③氷砂糖をコップの水に入れ、一カ月放置したらどうなるか」などの問題が与えられ、ロイロノートで選択肢から予想するものを選んだり、選んだ理由をグーグルチャットで交流したりしました。それぞれの問題ごとに、グループで実験したり、高原教授や田中教諭の説明を聞いたりしながら、学んでいきました。ちなみに上記の問題では、①砂糖と食塩は水に溶けて見えなくなり、チョークや片栗粉は水が濁り底にたまる、②濃度は均一、③均一に解けるでした。

休憩をはさんで、2時間目は、解ける仕組みを分子モデルを使って考えました。砂糖や塩は、水に入れたら混ぜなくても自然に解けていくのはなぜかを分子モデルを使って実験しました。実際には、水の分子は目には見えなくても常に運動しているとのことで、その分子が砂糖や塩のかたまりにぶつかって、分子を引き離し、全体的に広まっていくということでした。納得です。後半は、ろ過について学びました。水に溶けないものは、ろ紙で濾すことができますが、塩水や砂糖水では、水の分子といっしょに塩や砂糖の分子までも、ろ紙の小さな穴をくぐり抜けるため、ろ過できないとのことでした。生徒たちは、予想を立てて実験を行い、意外な結果に興味津々の様子でした。

今回は、ICT機器をフルに活用し、岡山県の大学と遠隔でつながって、授業を行いました。2時間という長時間でしたが、普段の授業ではできない学習を行うことができました。3日間に渡って、ご指導いただいた岡山理科大学の高原先生、ありがとうございました!

家庭学習の成果を掲示

11月に全校で取り組んだ「家庭学習強化月間」の取組「家庭学習・パワーアップ・プロジェクト」を終えて、自主学習ノート部門の優秀ノートの展示を玄関ロビーにて行っています。各クラス3~5点を担任の先生に選んでもらい、「このノートのここがすごい」と題して、良い点や工夫されている点などを付箋で貼って展示しています。

「ワークや練習問題などを繰り返し学習していることがよくわかってGOOD!」「一問一答で取り組んでいます。問題集の答えのみを書き、記憶に定着しているか確認しています。ノート、問題集の書き込みで最低2回やっていることがわかります。」など、重要なポイントが書かれています。

多くの生徒たちが展示パネル前に集まって、興味深くながめていました。やってはいるけど思うように結果がでないなど、学習方法で悩んでいる人は、こうした友達の取組も参考にしてみてはいかがでしょうか。

飲み物について考える・・・学校保健委員会

今日の放課後、学校保健委員会を開催しました。本校では、他校と異なり、生徒会の保健委員会が主となって実施しています。養護教諭の指導のもと、当日のテーマ決めから運営まで保健委員会が中心となって担当します。参加者は、各学級の保健委員の他、生徒会本部役員、PTA三役と本校教員で、学校医の雨森先生と薬剤師の横関先生に指導助言者として来ていただきました。

最初に雨森先生から、体によい飲み物や経口補水液の代用品の作り方などを教えていただきました。よく耳にするカフェインは、コーヒーをはじめ多くの飲み物に含まれていますが、過剰摂取すると健康を害する恐れがあるようです。おすすめは麦茶で、塩を少量混ぜて飲むのがよいそうです。安価でカフェインがなく、ミネラルもとれるということで理にかなっています。

その後、養護教諭から、本校で事前に取った飲み物に関するアンケートの結果報告がありました。好きな飲み物は炭酸系で次にお茶、果汁ジュースと続きます。よく飲む飲み物としては、お茶が第1位で、水、炭酸系と続きました。今流行りのエナジードリンクについての項目もあり、半数近くの生徒が飲んだ経験があるようです。

次に横関先生が薬剤師の立場から、飲み物について指導いただきました。現在、薬物の過剰摂取(オーバードーズ)が問題になっていますが、薬物というのは諸刃の剣なので、用法用量をしっかり守らなければならないということを強調されていました。カフェインの過剰摂取は、めまいや動悸、震え、下痢などの症状を引き起こす恐れがあり、飲み物にどれだけ含まれているか表示を確認する必要があることなどを教えていただきました。

その後は、グループに分かれ、今日学んだことをもとに、日頃の飲み物について話し合い、最後に全体で発表しました。今日学んだことを学級やお家で共有し、健康のためお互いに気をつけていきたいものです。ご指導いただいた学校医、薬剤師の先生、PTA三役の皆さん、お忙しい中、ありがとうございました!

わが町の偉人 班新聞コンクール

昨日紹介しました、1年生の班新聞ですが、全クラス完成し、今日から3階のピロティにて掲示発表をしています。地域学習で学んだ郷土の偉人、朝鮮外交に尽力した雨森芳洲先生やヤンマー創業者の山岡孫吉、西野水道を開通させた西野恵荘上人をそれぞれ題材とした新聞です。どの新聞も班で協力して作成した力作ばかりで、見応えがあります。そして、今回、1年部の企画で、「わが町の偉人 新聞コンクール」と銘打って、本校職員が審査員となり、よいと思われるものを選んで投票することになりました。

審査の規準は、①レイアウトが工夫されていて見やすい、②読み手に伝わる文章で構成されていて読みやすい、③記事の内容がテーマに迫り詳しく書かれている、④写真や字体をレタリングしたり、色ペンを使うなど工夫されている、の4点です。

 

どの作品も生徒たちの思いがつまり、力を合わせて作ったもので、優劣をつけるのは難しそうです。さて、どの班が選ばれるか、結果が楽しみです。コーナーの一角には、国語の授業で調べた「私が選んだ故事成語」についてのレポート展示もされています。学期末の懇談会で保護者の方々にも見ていただく予定です。

「最後の晩餐」を科学しました

校内研究で取り組んでいる実践授業で、今日は久保井教諭による2年B組国語の授業が6校時にありました。今日の単元は、「君は『最後の晩餐』を知っているか」で、本時の目標としては、「絵画の科学とはどのようなものかを知る」でした。「絵画の科学」とは、私自身はじめて聞く言葉でしたが、要はレオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」で筆者がかっこいいと思う部分を抽象的に考えるというものでした。具体的には、人体の科学(解剖学)、空間の科学(遠近法)、光の科学(明暗法)を表し、絵画のどの部分にそれぞれの技法が描かれているかを考えるという授業でした。

授業の冒頭は、ロイロノートを使った「早押しクイズ」で、前の時間に習った「最後の晩餐」に関するクイズでした。「最後の晩餐」を描いた画家の名前や時代、展示されている美術館など、三択で答える形式で、正確にそして早く答えた生徒は、ランキングで解答までの時間とともに出てきます。また、各選択肢を選んだ人数も色別の棒グラフで表示されます。今回1位になった生徒は、全問で約7秒という早さで、ダントツでした。テレビの早押しクイズのようで、盛り上がりました。

その後、グループワークでタブレットに映された「最後の晩餐」の絵画に解剖学や遠近法、明暗法などの使われている部分を描きこんでいきました。そして、その結果を学級で交流しました。授業の最後は振り返りをして、授業を終えました。

タブレットを使うことで、楽しく前時の復習ができたり学習内容の確認ができたり、また意見交流や資料提示なども容易にできます。タブレットが導入されて、活用の在り方も進歩してきているように感じます。