「天使の羽」活動

高月中学校は、以前より地域貢献活動に力を入れています。中でも、生徒の自発的な活動として、本校の伝統となっているものに、ボランティア「天使の羽」活動というものがあります。これは、本校がかつて道徳教育の研究指定を受けたときに、始まったもので今年で26年目となります。毎年、このボランティア活動を希望する生徒は、「天使の羽」会員に登録し、地域からの要請を受けて様々な活動を行います。今年度は、1年29人、2年16人、3年31人、合計76人が会員登録をしています。

「天使の羽」の活動内容としては、地域行事に参加して役員として運営等を手伝ったり、こども園の夏祭り等のお手伝いをしたり、放課後児童クラブのスタッフとして活動したりと様々です。昨年度より、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、こうした活動が制限されていますが、今年度は、長浜市社会福祉協議会高月支所様の「ほのぼの給食サービス」で活動の場を提供いただき、地域のお年寄りの方にお配りするお弁当に添えるお手紙の制作を行います。これは、町内の4小学校も協力している取組で、月2回のお弁当の配達日にあわせ、輪番制で行っています。各校年間3回担当するようですが、今日が本校の1回目にあたり、天使の羽会員たちが事前に書いてきたお手紙をお弁当に巻いて配っていただきます。

このように、地域に目を向け、自分たちができることを自発的に取り組み、地域に役に立ったり喜んでもらえたりする活動は、生徒たちにとってかけがえのない経験になると思います。私は、未来を切り拓く生徒たちに身につけさせたい力として、「自立」「共生」「創造」「貢献」の4つを掲げています。地域の次代を担う人材の育成に向け、これからも、この「天使の羽」の活動を大切にしていきたいと考えています。