本校では、11月17日(金)から24日(金)までを「人権週間」として位置づけ、取組を行いました。通常、人権週間は12月4日~10日と定められており、今年で75回目を数えます。歴史を紐解くと、1948年12月10日に、国連総会において「世界人権宣言」が採択されたのを受け、1950年の国連総会で12月10日を「人権デー」として定められました。日本もそれに伴い、12月4日~10日の1週間を人権週間としたそうです。本校では、毎年その期間に併せて、12月に上旬に人権週間を設定していましたが、今年度は、人権教育にかかる研究集会を11月21日(火)に本校で開催したことから、人権週間を早めました。
人権週間の取組では、毎日の朝読書の時間を使って、昨年度の全国中学生人権作文優秀作品を新生徒会の三役の生徒たちに全校放送で読んでもらいました。題材としては、人種差別の問題や障がい者差別、いじめ問題などが取り上げられており、同じ中学生の仲間が書いた作文を通して、人権問題について考える機会となりました。
11月21日に行った研究集会では、他校の人権教育担当の先生たちが来校し、5校時の授業を参観していただきました。1年生はB組の道徳「風を感じてー村上清加のチャレンジ」、2年生は武道場でび学年道徳「平等と公平について考える」、3年生はA組の学級活動「身近な人権問題について考える」でした。2年生の学年道徳は、寸劇を取り入れたユニークな実践でした。人種差別や男女差別の問題などによる格差是正のための「アファーマティブ・アクション」の考え方をもとに、身近な差別問題を題材として寸劇をしていました。寸劇に登場したのは、生徒有志と2年生の教師集団で、それぞれの立場を超えて、役柄を演じる姿に観ている生徒たちも楽しそうでした。授業後、参加者が集まって研究協議会を開催しました。
<1年道徳>
<2年学年道徳>
<3年学活>
また、3年生は11月24日(金)に、長浜教育集会所の久保田先生に来ていただき、人権講話をしていただき、人権学習のまとめを行いました。
このような人権週間の取組を通して、人権に対する意識を高めるとともに、普段の生活の中での人権感覚を磨き、誰もが大切にされ、安心して生活できる学校、社会の実現を目指していきたいと思います。