3年性に関する学習

今日の5,6校時は、3年生対象に「性に関する学習」を行いました。講師として、助産師の斎藤智孝(さいとう ちたか)先生に来ていただきました。斎藤先生は、助産師としてこれまで1,000人を超える赤ちゃんの誕生に関わられ、毎年本校だけでなく、県内の多くの学校で「いのちの授業」を実践されています。

今日の学習内容としては、まず前半では、助産師としていのちの誕生の場面に立ち会ってきた中で感じたことや受精から出産までの奇跡的なプロセス、現代社会における性に関する問題などを時折映像などを見せながらわかりやすくお話しいただきました。特に印象に残ったこととして、「どの命も家族に待ち望まれて、そして祝福されながら生まれてくること」や「奇跡的な確率で誕生した受精卵は、胎盤で母親とつながり、生物の46億年の進化の過程を経て、人間として誕生すること」、「赤ちゃんは母親のお腹の中で外の世界を感じていること」、「分娩時は命がけで母親との共同作業で生まれてくること」などがありました。また、最近の出生数の減少やマッチングアプリなどの出会い系での恋愛の危うさ、中絶や避妊、性感染症のことなどについてもお話しいただき、生徒たちは真剣に聞き入っている様子でした。

後半では、赤ちゃんの人形を抱いてみたり、妊娠してお腹の大きくなった母親にどんな重さがかかっているのかを実感するため、重りのついたエプロンを着るなどの体験をしました。皆慣れない手つきでの体験でしたので、あちこちで笑いがおき、楽しんでいたようです。

最後に質疑応答の時間を取りました。人工授精のことなどたくさんの質問が出ていました。学習を終えた後、各教室に戻って今日の学習を通しての感想をまとめました。ネットなどで様々な情報が飛び交う中、命の現場で働く斎藤先生の生のお話を聞くことができ、性の問題や命の問題で本当に大切なことは何なのかを学んでくれたことと思います。本日、お世話になった斎藤先生、お忙しい中、貴重な学びの機会を与えてきただき、ありがとうございました!