2年校外学習②

途中、草津のサービスエリアでトイレ休憩を取った後、京都に少し遅れて到着しました。

最初の体験は、建仁寺の坐禅体験でした。住職の方から、坐禅の仕方を説明していただき、足を組んで体験を行いました。障子も全開した寒い中、ご住職が警策をもって坐禅を組んだ生徒たちの間を歩いていかれました。シーンと静まり返った緊張感の中、耳を澄ますと、鳥のさえずる声が聞こえてきました。誰も警策でたたかれることなく、無事に終わりました。

その後、正座になり、ご住職から、禅についてお話いただきました。禅には、何万もの教えがある中で、三つの教えを紹介いただきました。一つ目は、今日を最後のつもりで生きること。自分という存在が家族や友達、いろいろな人の支えの中で自分が生かされていることに気づき、感謝の心を持って生きなさいという教えでした。二つ目は、自分だけが苦しんでいるように思えても、実は周りの人たちもそれぞれにいろいろな苦しみや悲しみを抱えて生きているということ。そして、最後は、人生何が起こっても「そういうものだ」と受け入れること。これは、決してあきらめの境地ではなく、何事も受け入れ、覚悟をもって人生を生きることが大切だということを教えていただきました。慣れない正座で足も痺れている生徒もいたようでしたが、最後までしっかりと話が聞けていました。

座敷から見える庭の紅葉がとてもきれいでした。

車椅子で参加した生徒がいました。寒い中ですが、移動時には、車椅子を押してくれる友達の優しさに心があたたまります。