今日は、文化祭の芸術鑑賞の一環として、大阪交響楽団によるオーケストラ公演を本校体育館で行いました。この公演は、文化庁の令和5年度学校巡回公演事業を利用して実施したもので、指揮者・奏者併せて63名、スタッフを入れて73名という大掛かりなものでした。朝も楽器や舞台装置の搬入が8時30分から始まり、設置の済んだ10時30分頃、奏者などが到着し、音合わせを行い、午後1時35分からの開演となりました。
オープニングでは映画「スター・ウォーズ」のメインテーマでした。全員が音楽の世界に引き込まれ、体育館がまさにコンサートホールと化しました。オープニングに続いて、「オーケストラの仲間たち」と題して楽器紹介メドレーが行われました。オーケストラには、キーワードとなる数字があります。それは「4」で、オーケストラを構成する楽器の種類が「弦楽器」「金管楽器」「木管楽器」「打楽器」の4種類があり、それぞれの種類にはやはり4つの楽器があるそうです。例えば、弦楽器ならヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスといった感じです。メドレーでは、一つひとつの楽器の説明をしながら、その楽器を使ったメロディーを聞かせていただきました。
10分の休憩をはさんで、後半はチャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」を演奏していただきました。司会の方による「くるみ割り人形」のストーリーに合わせ、9曲連続で演奏していただきました。中には、「花のワルツ」などとても有名な曲もあり、ストーリーの情景を思い浮かべながら、思わず聞き入ってしまいました。
最後は、本校吹奏楽部との共演でした。スーザの「ワシントン・ポスト」を共演するということで、4校時に3年生も含めた吹奏楽部17名が事前にオーケストラの方から指導をしていただき、本番に臨みました。プロのオーケストラとの共演ということで素晴らしい体験になったと思います。
アンコールの曲が終わり、エンディングとして、本校生徒代表野冽くんの挨拶、岩﨑さんからの記念品贈呈を行いました。
最後は、オーケストラの演奏による本校校歌の斉唱でした。本校校歌をプロの楽団に演奏してもらいながら歌うというのは、おそらく本校始まって以来初めてのことではないかと思われますが、楽団の演奏に少し押されつつも皆で頑張って歌いました。
体育館を退場し、各教室で演奏会の振り返りをタブレットを使って行いました。退場する生徒に感想を聞いたところ、「よかった。感動しました。」という声が返ってきました。音楽の好きな生徒、好きでない生徒それぞれですが、本物に触れる今回の体験を通して、いろいろなことを学び、そして感じ取ってくれたのではないかと思います。文化庁の事業でなければ、到底実現できない、このようなオーケストラの公演を本校体育館にて鑑賞できたことは幸運であり大変意義があったと思います。1時間30分もの長時間、体育館の床に座っての鑑賞で生徒たちも疲れたと思いますが、最後まで素晴らしい態度で臨んでくれました。次は、10月27日の合唱祭で、生徒たちがステージに立って発表する番です。今日の経験を生かして、表現力を身につけてほしいと思います。
今日は、大阪交響楽団の皆さんには、大変貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。帰られた後、控室に以下のようなメッセージカードを残していただいていました。そのようなさりげない心遣いにも感じ入りました。重ねて感謝申しあげます。