長浜学びの実験室

今日の午前中、2年A組は長浜バイオ大学を訪問し「長浜学びの実験室」を受講しました。この「長浜学びの実験室」とは、8年ほど前より、長浜市と長浜市教育委員会、そして長浜学びの実験室運営委員会が実施主体となり、長浜バイオ大学の協力を得て、市内小中学校の児童生徒を対象に行っています。目的としては、設備や機器の整った大学の実験室において、専門の先生による理科の実験を通して科学に対する興味関心を高めるとともに、科学的思考力や考察力などの育成をねらいとしています。受講対象学年は学校ごとに選べるようになっており、本校では2年生を対象にしています。

受講内容は、電子顕微鏡を使った細胞の観察で、前半は人の口腔内の細胞を綿棒で取って水に溶かし、遠心分離装置で分けたものをスライドガラスに乗せたものを観察しました。染色したものと無染色のものの2つを用意し、比較しながら、観察しました。バイオ大学の電子顕微鏡は400倍まで拡大が可能で、自分の口の中にある細胞の様子を興味深く観察していました。細胞核まではっきりと見え、顕微鏡の性能の良さに驚いた様子でした。また、持参したiPadを顕微鏡のスコープにあて、撮影も行いました。少し手元がぶれると焦点が合わないので、試行錯誤しながら、画像を撮影していました。

後半の実験は、植物の細胞の観察でした。びわ湖などに生えているオオカナダモの葉の観察です。こちらも色付けしたもの、していないものを比較しながら実験しました。顕微鏡を覗くと鮮やかな緑色の細胞が整然と並んでおり、細胞壁や葉緑体などもしっかりと見えました。大学の先生の説明で、細胞の中の葉緑体などが動いて見えるのは、細胞が生きている証拠ということでした。生徒たちは、真剣なまなざしで観察し、新たな発見に感動していました。色付けしたオオカナダモの細胞核は、はっきりと確認できましたが、色付けしていない方では見つけるのが難しく、必死になって探している様子でした。こちらもiPadを使って撮影しました。中には、細胞の動く様子を動画撮影している生徒もいました。

今日の学びの実験室では、学校では扱えないような高性能の優れた装置を使いながら、バイオ大学の先生方にわかりやすく、そして丁寧に教えていただきました。約3時間の授業でしたが、集中して学習でき、バイオ大学の先生からもほめていいただきました。とてもよい体験ができたと思います。お世話になった先生方、ありがとうございました。明日はC組、明後日はB組が学びます。あと2日お世話になりますが、どうぞよろしくお願いします。