「緊張」との付き合い方

今日は、3年生全クラスを対象に、「心の授業」を実施しました。テーマは、「緊張との付き合い方」で、講師として本校スクールカウンセラーの田中 泉先生にご指導いただきました。本校では、一昨年度より、3年生を対象に、受験前のシーズンにこの授業を行っています。受験前の健康管理や感染予防も大切ですが、高校入試などの選抜試験は、おそらく生徒たちにとってはじめての経験なので、緊張する生徒も多いと思います。そのため、こうした心理面での対策も重要だと考えています。緊張すること自体は、本来、身の危険を回避し、命を守るために備えられた、いわば一種の防御システムであると言われます。したがって、それ自体、悪いことではなく、むしろ自然なことですが、うまく緊張をコントロールできないと、自身の持てる力を十分発揮できなかったり、心身の不調をきたしたりします。そこで、今日の授業では、田中先生から、緊張する場面でも、いざというときに力を発揮する技術などについてお話しいただきました。授業の流れとしては、今まで緊張してうまくいかなかった経験をふり返り、緊張したときの身体反応、緊張の原因、緊張の連鎖を断つにはどうすればよいかなどについてご講話いただきました。事例研究として、本校職員も講師として、自身の体験から日頃実践している「緊張との付き合い方」について紹介しました。私も、B組の授業に参加し、お話しさせていただく場をいただきました。授業の終末では、講師の田中先生より、緊張緩和のスキルとして、立腰タイムにおける深呼吸、とりわけ息を一定時間(6秒間)はく方法などについて教えていただきました。

授業の最後に少し時間を取って、生徒たちは、授業をふり返っての自己評価や感想をまとめました。ほとんどの生徒が、本時の授業が役に立ったと感じているようでした。受験当日に向けて、今日学んだことを少しでも生かしてくれることを期待しています。

「緊張との付き合い方」授業 生徒の感想