3学期始業式

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、いよいよ3学期がスタートしました。今朝は、北風の吹く寒い中でしたが、生徒たちは元気に登校してくれました。路面が凍結していて、横断歩道を渡るとき、自転車がすべって転びそうになった生徒もいました。特に、この時期はスリップ事故が多発する時期ですので、ゆとりをもって家を出て、慎重運転を心掛けてほしいと思います。

朝の会の様子を全クラス見て回りました。前の黒板に各担任の先生からのメッセージが書かれており、どのメッセージにもこの3学期、この一年に向けての、先生方の熱い思いや願いが伝わってくるものでした。生徒たちも久しぶりの学校で友達との会話も幾分弾んでいるように感じました。ただ、新型コロナウイルスの感染状況がかなり悪化してきており、感染対策を今一度徹底できるようにしたいと思います。

 

こうした状況から、始業式は急遽各教室でのリモート形式で実施することにしました。まず、各学年の代表者による新年の抱負の発表がありました。1年生は、先輩になる意気込みを、2年生は最上級生として学校を引っ張っていく意気込みを、3年生は、希望進路の実現に対する意気込みをそれぞれの言葉で力強く発表してくれました。抱負の発表に続いて、私の方から「新年を迎えて伝えたいこと」をパワーポイントを使ってお話ししました。「1年の計は元旦にあり」の言葉を引用し、年の初めは誰しも「こんな1年にしたい」という気持ちをもっているので、その実現に向けて具体的に何をどのように取り組むかを心に決めてがんばってほしいと伝えました。キーワードは、「挑戦」と「本気」です。挑戦challengeすることで、変化changeが生まれ、チャンスchanceが到来します。失敗を恐れずに挑戦してほしいことを伝えました。「本気」では、「本気でするから、大抵のことはできる。本気でするから、何でも面白い。本気でしているから、誰かが助けてくれる」の言葉を紹介し、目標の実現に向け、本気で取り組んでほしいことを伝えました。また、学力向上に向け、「高月中家庭学習スタンダード」の取組を実践していくよう呼びかけました。全国学力学習状況調査結果でも、家庭学習の時間と正答率には相関関係が出ており、授業の充実と併せて、家庭学習、とりわけ「復習」に力を入れていけるように伝えました。

生徒指導の先生の話では、生徒指導上の注意事項のあと、長野県立子ども病院というところで病気と闘っていた、小学校4年生の女の子が書いた「命」という詩の紹介がありました。この女の子の名前は、宮越由貴奈さんで、この詩を書いた4ヶ月後、わずか11歳で人生を全うしました。この詩を紹介します。
「命はとても大切だ  人間が生きていくための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる  命はいつかはなくなる
電池はすぐとりかえられるけど  命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も 月日がたってやっと 神様からあたえられるものだ
命がないと人間は生きられない

でも「命なんかいらない。」と言って  命をむだにする人もいる
まだたくさんの命がつかえるのに  そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに  だから 私は命が疲れたと言うまで
せいいっぱい生きよう。」

最後に、生徒会本部の方から、生徒会スローガン候補の紹介がありました。候補は、「5自(ファイブジー)」「I s9ream(アイスクリーム)」「適材適所」の3つです。後日、全校生徒による投票により決定します。「5自」は、5G(第5世代移動通信システム)にかけたもので、「自主」「自立」「自由」「自尊」「自負」を表します。「I s9ream(アイスクリーム)」は、目安箱を使ってみんなの意見が届くような生徒会という意味で、9は新校舎が建って9年目、スクリームはネット用語で「楽しい」といった意味があるようです。「適材適所」は文字通りの意味です。いよいよ新生徒会も本格的に活動が始まってきます。今からが楽しみです。